そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

こうのとりのゆりかご

4月6日付熊本日日新聞では、
こうのとりのゆりかご熊本市許可」の記事が大きく出ている。
おそらく全国的には「赤ちゃんポスト」という呼ばれ方をしているのだろうが、
(NHK熊本もそう呼ぶ)、熊日では、設置申請していた慈恵病院が
そう名づけているので、早くからそう表記していました。
全国の晴れ永遠訪問者の皆さん、よろしくご記憶ください。

さて、記事によると、
「慈恵病院は匿名の人から赤ちゃんが預けられた後、
熊本南署と熊本市役所、県中央児童相談所に連絡する。
同署は、熊本市と同相談所に通告し、親を捜す。
熊本市は赤ちゃんの戸籍をつくるが、
名付け親になるのは幸山政史市長の役目だ」

この、名付け親になるのが、市長だというくだりを読んだとき、
私は不覚にも目頭が熱くなった。
幸山の顔を思い出したというわけでもない。
ただ、どんな事情があったにせよ、この世に生を受けた子どもが、
少なくとも、名前をつけてもらうことで
祝福されるということだからだ。

この件で不快感を示した安倍首相は、
もうそんなことを覚えてもいないだろう。
村上龍が『コインロッカー・ベイビーズ』を書いてたことも
思い出した人は少なかったのではないだろうか。