そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

ゴージャス

環境問題については、さまざまな立場と角度から数多く語られる。
対立する意見も少なくない。
著者は、これまで流行の最先端を走ってきたクリエーターである。
消費は美徳であると言っても過言ではない生き方をしてきた。
それが、いくつかの体験を通して、かけがえのない地球と
自然の素晴らしさに気づく。
環境問題への対応は
スピーディーにやらないと間に合わないという点と
温暖化はいずれにしても進行するのだから、
この「南国」化をゴージャスに楽しむべきではないかという提案が、
この本の二つの大きな柱である。
なるほどと納得する人もいれば、
疑問を持つ人もいるだろう。
たとえば、レジ袋を断ることより、
コンビニの利用回数を減らすことの方が必要だという
主張をどう思うか。
わかりやすい事例を列挙して、読者に自分で判断することを迫る。
それは自分で自分の生き方を選ぶことでもある。

   『サヴァイヴ!南国日本』
     高城剛著 集英社刊 1365円

Then and Now : 平成19年11月11日付熊日読書欄「私の3つ星」掲載。
「消費は美徳」はないよな、と郵送した後で恥ずかしかった。
著者の高城剛氏は、沢尻エリカのボーイフレンドとして
最近とみに有名になった人。
だが、一部で書きたてられるわりには、
ゴシップとして盛り上がらないのは、
沢尻がバッシングの対象だからか。
私が著者を知ったのは、小泉今日子のブレーンのひとりとして。
ずいぶん前のことだ。
何かに書いてあったが、本書は、
確かにトンデモ本と紙一重である。
しかし、「一つダメならみんなダメ」がまかり通る
環境に関する論議に一石を投じているところを
私は買いたい。

高城 剛 / 集英社(2007/07)
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エコってホントは先進的でカッコイイ
このワクワク感はやめられないっ!
高城ファンは必読。グリーン革命を中心に筆者のライフスタイルや歴史への言及も多い。