工場に勤めていたときは、
労働災害がいつも身近にあったので、
ヒヤリハットとか、KYはTM(タコが出来るよ、耳に)だった。
もう廃れかけているだろうが、
最近までKY語が流行っていたらしい。
略語は、符牒みたいなもので、
仲間意識を高めるとともに、
よそ者を疎外する手段に簡単に変わる。
まさにイジメ社会にぴったりの流行である。
日本では、ローマ字を使うのが新奇なだけで、
タイトルを思い出せないのが残念だが、
ウディ・アレンの映画には、やたらと
アルファベットの略語で会話する、いけすかない野郎が出ていた。
私が好きなのは、
NIMBY である。
Not In My Back Yardの略で、
産業廃棄物処理施設等の迷惑施設を、文字通り
自分ちの裏庭に作られるのだけはイヤだ、の意です。
普通、そんなもん他所に作ってくれるなら、
どこでもいいよ、と解釈される。