6月21日付熊本日日新聞の「学びのプリズム」に、
教育季刊誌「おそい・はやい・ひくい・たかい」編集人 岡崎勝さんが、
「奪われる 体力つける環境」という文章を書いている。
「全国学力テストと同じように、全国体力テストをやりなさいと言われている」
から始まる。
記事には、誰に言われているか、書かれていないが。
でも点数や順位、ランク付けが無意味だという話ではない。
日本の教育が、「「文明の進歩」による生活が子どもに与える影響」を
認めていないという無邪気さが問題だということだ。
「子どもの体力を向上させたかったら、車社会をなんとかしろ!ということなのに、
車に子どもを乗せて
フィットネスクラブや、スポーツ塾へ通わせるということを
平気でやっている」
確かに、目安とか標準があると、指導もしやすいし、
子どもだって、自分の居場所が示されるようなもので、
ある種の安定感につながるかもしれない。
だが、テストの数値偏重は、そこから目と鼻の先である。
指導する教師の評価に影響するとなれば、
いい成績を取りたくなるのも人情。
そうやって、世の中、堂々巡り。
In the world, going around and around.