海外との貿易で発展してきたわが国ではあるが、
グローバリズムの名のもとに、輸出を過大視して、
輸出産業至上主義で、いいのだろうかと思う。
確かに、原油を始め、原材料のほとんどを輸入に頼っているので、
外貨を稼ぐことは大事だが、それで海外の農産物を安く買うということが、
いつまでも続けられるだろうか。
自動車が輸出の花形であり続ける保証もないし、
食料品がいつまでも安く輸入出来るわけでもあるまい。
昔と比べたら、たいていの物の値段は下がったのだが、
例えば、テレビが高嶺の花だった頃、それなりにがんばって、
やりくりして買ったではないか。
大量に作ることで製造コストを下げて、大量販売、大量廃棄。
その循環を断ち切るには、輸出至上主義をやめるのが早道じゃないか。
すべてとは言わない。内向き経済を、一本の柱にしよう。
それが、世界をより良い方向に導くように。
The export of industrial products is not all.