「私は勘定を払い、バーに寄って、ニューヨーク風の料理の後にブランディを流しこもうと思った。
なぜニューヨーク風なんだろう、と私は考えた。
工作機械を作っているのはデトロイトではないか。
私は夜の空気の中へ出た。夜の空気の権利を取っているものはまだ誰もいない。だが、権利を取りたいと考えているものは大勢いるだろう。
そのうちに、きっと誰かが取るにちがいない」
創元推理文庫 320円 1980年2月8日 35版
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ミステリーを風呂で読むのは無理がある。切りをつけるのがむずかしいし、前に戻るのも面倒くさい。なかなか進まない。
しかし、純文学ふうの言い回しが結構あったりする。だから人気があったんだな。
清水俊二さんは、字幕もやっていた人。映画『ロッキー・ホラー・ショー』で「エイリアン」を「外国人」と訳したのは、やはり誤訳だっただろう。
The Little Sister.