日曜の夜NHKのBSで、
「作詞家・安井かずみ」の特集をやっていた。
わが家では、BSは見られないので、
母の家まで、200mほど、コートを着て歩いた。
NHKの地デジを見ていたら、ちょうど番宣があったので、
その放送予定を知ることが出来たのだ。
安井かずみさんが、訳詞でデビューしたことは知っていたが、
「G.I.ブルース」とか、
「レモンのキッス」「ヘイ!ポーラ」なんかも書いていたとは!
秋吉久美子が、安井さんの書いたエッセイを朗読する。
もちろんうまくはないし、適役でもないかもしれないが、
それなら、他の誰がいるか、というと
そうだねえ、って感じかな。
おお、Kyon2がいた!
しかし、今回は、思い出を語る加賀まりこで我慢だ。
(加賀まりこと小泉今日子は、似ていると私は思う)
加藤和彦が亡くなったことで…(敬称略)
いろいろと物思うところがあって、
安井さんのアルバム『ZUZU』を買ったりしていたので、
私のための番組だったとも言えます(笑
たとえば、小柳ルミ子の「私の城下町」なんか、
歌詞を文章として読むと、破たんしているのだが、
歌謡曲では、メロディに乗ることが
まず第一に考えられるので、オッケーなのである。
安井さんは、油絵をずっと描いていたので、
作詞をするときに楽だったと書いている。
「まず、テーマを考える」という部分で。
でも、彼女が書いた詞は、特に絵画的というわけではない。
情景描写より、心象風景の描きだし方に優れている。
荒井(松任谷)由実は、小道具の使い方もうまかったが、
ある部分では、安井かずみの路線だったんだな。
話はそれるが、そういう小道具の使い方は、
村上春樹に受け継がれた。みたいな気がする。
奇しくも、つのだ☆ひろが、
NHK-FMの「ミュージック・プラザ」で、
昔の作詞家の仕事の素晴らしさについて語ったが、
それを壊しちゃったのが、
よしだたくろうなんかだったんですねえ。
でも、それは時代の要請であり、
ボブ・ディランの影響を受けたのは、
加藤和彦とて同じこと。 【続くかもしれない】
It is similar to draw an oil painting writing a song.