熊日夕刊に「あなたを聞かせて」という
連載のインタビュー記事がある。
1月6日は、「クマモト・オイスター」の生みの親、
太田 扶桑男(ふさお)さん。
「ノリ種の人口採苗法を発明し
現在の養殖ノリの生産方法を全国に広げた」
ことだけでも、大した人なのだが、
戦後、マッカーサーが米国へ輸出しろと指定したのは、
種カキ8万箱だったのだが、
いろいろな事情で、熊本がその拠点に選ばれた。
で、縁あって、太田さんが岩手から熊本へやってくる。
私の目が留まったのは、次の箇所。
「この事業で一番難しかったのは、輸出前の米国の検査。
検査官が種カキが入った木箱の中に
1匹でも外敵の貝が入っているのを見つけたら、
その場で海に捨てられた」
現在、アメリカ産牛肉の輸入に当たり、
日本では厳重な検査が行われていて、
たまに、危険とされる部位が発見される。
数量自体が比較にならないとは思うが、
やっぱり輸入する側が、
厳しくチェックするべきものか、
それともアメリカ人は、他者に厳しいのか。
ともかく、嫁ぎ先の米国で、
「クマモト・オイスター」は人気のブランドとなった。
本家の熊本ではいつのまにか廃れていたのだが、
近年、復興に力が注がれている。
Should a country importing it give a test strictly?