そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

ゲゲゲの女房

今年は本当に長い夏休みをもらったような気がする。
なんて書くと、市民の皆様からのブーイングが
台風を呼ぶだろうけど。

で、毎朝NHKで「ゲゲゲの女房」を見ている。
このドラマの原作というか、水木しげるさんも
奥さんも、どちらも人生を存分に楽しみながら
これまで生きてきているように見受けられるから、
脚本家が普通のテクニックを使っても、
充分面白いのかもしれないなと思う。

でもなあ、極貧時代が、ある意味爽快だったのは、
のちのブレイクアウトを、私たちが知っているからだ。

売れてきたら、どういうふうに展開するかと思ったら、
長女の小学校での「いじめ」へと移った。
これは、脚本家の腕かもしれない。
これを「古き良きいじめ」と言ったら、
ブーイング台風に、もう一発見舞われるだろう。

話は前後するが、
最初の方は見ていなかったけれど、
おそらく、貸本漫画が紙芝居に取って代わり、
その貸本漫画も、漫画雑誌にその地位を譲る。
そういうことを、身近に見てきた世代なので、
もっと早く、時代の変化に気づけよ、みなさん!
と思わず声をかけたくなった貸本業界の人たち。

でもねえ、私がもし、その立場だったら、
やっぱり沈没しかかった船を後にする
そのタイミングを自分からはつかめなかっただろう。
そういうふうに、折り重なりながら、
漫画はマンガになり、コミックへと成長した。

「成長」とは、質的成熟がいつのまにか、
経済的成長に置き換えらた形で、
政財界やマスメディアに捉えられてしまうことである。

昔誰かが書いていた。
アメリカだったら、映画産業に向かう才能が、
日本では、マンガ業界に集まったと。

まあ、後付けでいろいろ言うことは簡単だ。
その他いろいろ。

松下奈緒もタイプだが、
映画版吹石一恵はさらにタイプです。
音楽は鈴木慶一
水木しげるさんを演じるのは、なんと!
宮藤官九郎。本人のイメージに近い(ような気がする)。