そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

子どもたちの放課後を救え

合志市では午後3時半になると、
防災放送で、
子どもたちの下校時間なので、地域の皆さんの
見守りをよろしくお願いします、というアナウンスが
流れる。
家に帰れば、誰かうちの人が待っている。
ということであれば問題ないが、
核家族と共働き家庭が多い現状では
なかなかそうもいくまい。
そのために学童保育もある。

しかし、ここで試みられるのは、
所得格差が学力格差につながりかねない
放課後の過ごし方を、
同学年、同年齢という遊び友だちとの
ゲームを主としたつながりではなく、
年上の子と年下の子が混ざって遊ぶ機会と、
また社会人が先生として参加することで、
幅広い職業観を育むことも目的にする。

この本の主人公ともなる
「放課後NPOアフタースクール」のスタッフの
試行錯誤と確かな実績、それでも
活動の継続など将来が保証されているわけでもない。
その不安と不安定さも、きちんと書かれているところが、
この本の良い点なのだが、逆に
後に続こうと思う人たちを躊躇させるかもしれない。

とはいえ、やってみせてくれたことで
前に進もうという気持を強く持つ人も増えるだろう。
むむむ、私にできることは・・・

ひとまず、この本をたくさんの人たちに薦めることか。