6月4日土曜日
国立療養所菊池恵楓園にて、
ボランティアガイド養成講座受講。
今回が4回目で、合計155名の方が認定され、
これまでに、239団体9,920名を案内している。
以前は、入所者自身が案内していたが、
平均年齢80歳を超え、
それも困難になってきたため、
ボランティアガイドを養成することになった。
昨年は、日程が合わず断念したが、
全部いっぺんに受講しなくても、各講座ごとに
終了印がもらえるので、
早く始めておけばよかった。
正直言うと、今年参加したのも、
地元合志市の市議であるからには、
知識としても当然学習しておくべきだと思ったからだ。
講座参加者には、もちろんそういう方もいる。
しかし、話を聞くうちに、これは時間が許す限り、
実際にガイドを務めなければいけないなと覚悟した。
第1日目は、
開講式に続き、オリエンテーション。
10:00~12:00 ハンセン病の歴史
北岡秀郎さん、杉野さん
明治初期の医者の認識としては、
それほど簡単にうつるものではなく、
栄養・休養を与えれば治るものだとされていた。
かえって梅毒の方がやっかいだと。
ただ、日清・日露の戦争を通じて、
世界の一等国の仲間入りをしたと自負するわが国で、
浮浪患者が大っぴらに外国人の目に触れることが、
困りごとだったのではないかと。
1907(明治40)年、「癩予防に関する件」で隔離政策開始。
1931(昭和6)年、柳条湖事件。「癩予防法」制定。
最初の無癩県運動。
歴史の転換点に、ハンセン病に対する隔離が強化された。
1953(昭和28)年、「らい予防法」制定。
優生保護法(昭和23年)に掲げられた条項。
13:00~14:30 ハンセン病の医学
菊池恵楓園副園長 野上玲子さん
14:45~16:45 ハンセン病療養所の将来構想
遠藤隆久さん、志村さん
次回は、6月11日土曜日。