そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

共同体

お昼のレターバスで、ヴィーブル図書館へ向かう。
すずかけ台北バス停で乗ると、すでに2名の先客。
永江団地のマックスバリュー前から、6名乗車。
ご年配の女性たちで、買い出しという感じ。
光の森ゆめタウンで、一人下車。
その後杉並台で一人乗車。
私が総合センターで降りるまでに都合10名。
なかなかの乗車人数だったが、
そんなことを、いちいち気にせざるを得ないところが、
ちょっと悲しい。

ところで、来週の一般質問の原稿を書こうと思って、
図書館へ出かけたのである。
少し書いては行き詰まり、気分を変えて立ち読み。
議事録を引っ張り出して拾い読み。
そういったことの繰り返しだったが、
平日の雨の午後、図書館は冷え込む。

平成17年に亡くなった池田晶子さんの
『知ることより考えること』新潮社刊には、
投票に行ったことがないとは書いてなかったと思うが、
政治にはまったく関心がないと書いてあった。

「たまたまそこに生まれたがために、
そこの体制の成員であらざるを得ない理不尽を
改めて思う。
人間はなんだって共同体なんて面倒くさいものを
必要とするのだろう。
それはまさしくその方が『よりよい生活』が
期待できるからである」

神野直彦著『地域再生の経済学』中央公論新社刊には、
こういう記述があった。

「都市は交流の場であり、
継続的な人間の接触は乏しい・・・(中略)
そこで都市では共同体的絆の脆弱さを
補完するために、自治が実現する。
つまり、都市の構成員の共同意思決定にもとずく、
強制的協力が自発的協力の脆弱さを
補完することになる。
それが『自治』という都市のもう一つの顔である」

帰りは、翔陽高校の通学路線バスに乗った。
10人以上の生徒が乗っていて驚いた。