そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

本日の一般質問・原稿の公開

本日の一般質問の原稿をアップします。


議席番号5番上田欣也でございます。
今年も合志市市民大学が始まり、
今回は「火山と地震」ということで、既に2回の講座がありました。
阿蘇山の歴史的な噴火の話を聞くと、
その火山灰は東北・北海道まで飛んでいて、
火砕流で九州全土が呑み込まれてしまうようなこともあったようです。
数万年単位の話ですが、
同様の大噴火がこれから起きても不思議はないということです。
ともかく大昔の阿蘇の爆発による火山灰が菊池台地を形成し、
そこで農業他われわれの生活が現在、営まれているわ
けです。

さて、最初に農商工の連携についてお訊ねいたします。
「農商工の連携」による新たな起業については、
第2期基本計画において「商工業の振興」における施策の課題に
挙げられています。
9月23日の熊日で読みましたが、
中小企業団体中央会の「農商工連携人材育成事業」の修了者が
合志市の地域特産ブランド認証品を活用した
販売戦略や地域振興策を提案したという記事がありました。
先方にとっては、実習の発表会のようものだったかもしれませんが、
どのような提案がなされたのでしょうか。

それらの提案で、
すぐにでも事業として活用できるようなものはありましたか。
あるいは生産者の中に、取り組みを始められたようなものはありますか。

また「農業の振興」という施策の中に
「市内の特産品販売所を増やす取り組みを進めます」
という課題があります。

「農業の振興」に分類されているとはいえ、
「農商工の連携」の一環とも言えるものだと考えますので質問します。

現在、JA菊池の「きくちのまんま」と「ユーパレス弁天」の物産館の
二つが特産品販売所としてありますが、
それぞれ年間の販売額はどれくらいでしょうか。
参考までにわかる範囲でお答えください。

新しい物産館、道の駅のような施設を、
市で整備するという話があるようですが、
その場所や規模など構想は、どの辺まで進んでいるのでしょうか。
具体的な方向はどのように検討されるのでしょうか。
実際にどれぐらいの販売目標を掲げるものでしょうか。

○情報公開について
 たとえば家をリフォームする場合、
まずキッチンやトイレの設備を新しくしようとか屋根を葺き替えよう、
あるいは外壁の塗装をしようとか計画を立てるものですが、
今回の合志市ホームページのリニューアルに当たって、
具体的な目標があったのでしょうか。

それについては市民からの要望、
あるいはそれが望まれているとするきっかけがあったのでしょうか。

 昨年9月の第3回定例会の一般質問において、
「世界に向けて情報発信し、
合志市の認知度を高めるためにホームページを活用すべき」
という意見を述べておりました私としては、
今回のリニューアルで整理された部分、
簡略化され見やすくなって良かったと思います。

また最近、短文投稿サイトであるツイッターも開始され、
合志市の新しい情報を常に発信していこうという姿勢は評価できます。

ところで、ホームページのメニューに交流掲示板があります。
その説明文には「このページは、
市民交流を目的とした利用者同士の情報交換の場です。
このページを利用した市への質問・意見などには、
原則として回答しません」と明記してあります。

しかし、防災無線が聞き取りにくいので、
ホームページに載せてはどうかという書き込みがあったことにより、
ホームページ上に防災無線でアナウンスした内容を
掲載する項目ができました。
それ自体は確かに良いことであり、
市のスピーディーな対応は評価すべきものと思われます。
しかし「原則として回答し」なかったとはいえ、
掲示板での意見を取り上げたということは、
都合のいいことだけは取り入れるというような印象を受けることも事実です。
いっそのこと、そういう建設的な意見は取り入れることもある
というような掲示板に路線を修正することも
考えていいのではないでしょうか。

ただ誰かと思いや考えを共有したいという気持ちを大切にすることは、
まちづくりの基本的な部分でしょう。
そういう市民の意見を吸い上げるために
ツイッターを使うということも考えられるのですが、
そこではあくまでも「よくある質問」をお使いくださいになっています。
市としては、現状のやり方がベストだと考えているのかどうかを
お伺いしたいと思います。

情報提供と情報公開と似たような言葉があります。
私の認識では「情報提供」とは、
送り手が取捨選択した限られた情報を公表することであり、
悪く言えば都合が悪いことは出さないという印象があります。
それに対して「情報公開」は
厳密に管理されるべき個人情報を除いては、
すべてが公表されるものということではないでしょうか。

「健康マラソン大会の告知」も必要でしょう。
あるいは、「年末年始のレターバスや乗り合いタクシーの運行」
についても大事な情報です。
その他連絡事項をいつでもアクセスできる形で
提供することは重要なことではありますが、
それだけでいいのかという思いがします。

市長はあらゆる機会を通じて、
警察署設置のことなど丁寧に現状を伝えておられると同時に、
ホームページでもメッセージとして発信していらっしゃる。
それは大切なことです。
しかし「いま合志市が抱える問題や方針について、
わかりやすい形で市民に伝える」という意味において、
それではとても足りないと私は思います。
情報提供ではなく、情報公開の意味するところはそこです。
市が持っている情報については、
担当部局で取捨選択するのではなく、
基本的にすべて公開するという姿勢で臨むべきではないかと私は考えます。

昨年12月の第4回定例会において、
当時の総務企画部長に
「委員会、協議会などの議事録であるとか内容等の公表について
公表の仕方、期限等、全庁的な基準作りの整備が必要である」
との答弁を頂いていますが、この件に関してはどこまで進んでいますか。
 

たとえば「ユーパレス弁天大規模改修検討委員会」の会議要旨が
10月6日にアップされていまして、
これを読むとユーパレス弁天の改修だけでなく
今後の活用についてもきちんと論議されていることがわかります。
続きが早く読みたいところです。
2回目以降がまだ出ていないのが残念だと思っている市民も
いるかもしれません。

 
全国市民オンブズマンの情報公開度ランキングで、
合志市は県下で21位という結果が新聞記事にもなっていました。
これについては質問項目が自治体の情報公開度を判定するのに、
本当に妥当かという部分もあるにはありますが、
新聞を読んだ市民は、ただ21位、
市の中では最低ランクというとことだけが印象に残るのではないでしょうか。

市としては、採点基準について具体的に把握していますか。

質問項目が妥当かどうかは別にしても、
この市民オンブズマンの基準は情報公開度を
客観的にはかる一つの目安であるわけです。
ランキングの順位が上か下かということではなく、
こういう調査に対して、合志市としては事実をありのままに、
こういうふうに回答したということを、
市民に対して明らかにするという責任があると思いますが、
いかがでしょうか。

民間団体のものとはいえ、
アンケートに答えた内容を公開することに躊躇するようならば、
回答拒否した方が、筋が通るような気もしますが。

ふるさとCM大賞への応募を始め、さまざまな機会をとらえて、
市を挙げて情報発信、情報提供には取り組んできているようですが、
いかがでしょうか、
ずばり「合志市の認知度は上がった」とお考えでしょうか。

認知度が好感度、あるいは税収増につながって初めて、
市民の幸福度につながってくるものだと思います。

最後に、住民税、この場合は市民税ということですけれど、
合志市民のうち、
合志市以外の事業所で働いている方の市民税の総額が
いくらぐらいになるのかお訊ねいたします。

合志市は以前から、熊本市のベッドタウンということで、
合志市外の会社で働いて得た賃金から、
合志市に市民税という形で納税する住民が多いのだろうなと、
漠然と考えておりましたけれど、
具体的な数字を抽出するのは簡単には行かないということはわかりました。

次に、合志市以外から、
合志市内の事業所に働きに来ている人の割合をお訊ねします。

統計的な数字が、
かようにつかみにくい場合があるということがよくわかりました。
漠然としたイメージで政策を進めるわけにはいかないということだと思います。
おそらく、市内で働こうが市外で働こうが、
合志市で市民税を納める人が多ければ、
税収も上がるということは間違いないということでしょう。

最初に質問しました新しい農産物販売所につきましても、
雇用の場になると同時に、その売り上げが個人法人を問わず、
市民税となって返ってくるということでもあります。
また同時に市の人口が増えることによって、
道路や上下水道などのインフラ整備、
教育、福祉環境の整備に向けての費用の増大も考えられます。

議会も、活性化に向けて調査研究を
具体的に進めているところでありますが、
後、行政ともども情報公開を徹底的に進め、
市民一人ひとりが市の現状をきちんと理解し

関心を寄せていただくことにより、
合志市がさらに大きな力を得るようになることを願いつつ、
私の質問を終わります。