そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

最終回

NHKのドラマ「カーネーション」の最終回は
やっぱり、とても気になっていた。
10回ぐらいの3ヶ月ドラマと違って、
半年間毎日やってたドラマというのは、
それがよくできていればいるほど、
閉じ方がむずかしい。
視聴者はどこかで終わってほしくないと
思っているものだからだろう。

それに、どんなに面白かったといっても、
次の番組が始まると上書きされるように
忘れ去られていくのが普通である。
それにもう一度見ようなんて思っても、
全編見るなんてことは不可能だし。

ドラマの中でも時間は流れるが、
視聴者の間でも6ヶ月という月日が流れている。
ていねいに作られるのは当然のことだが、
脚本が人生をどこまで描けているかに尽きる。
生老病死について、ここまできちんと
向き合ったストーリーはありそうで少ない。
そのうち、これを超えるドラマも出てくると思うが、
しかしそれは、人間の持つ忘却という
性質のせいに違いない。