そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

小さな皺

いま、『BOOK3』を途中まで読み進んだところ。
人気作品だったので、ほとぼりが冷めてから読もうと
(つまり、図書館の書棚に見かけるようになってから)
思っているうちに忘れていた。

『BOOK3』のp195-196からの引用。
「副校長が眉を曇らせると、目の両端に小さな皺がよった。
注意深い自己訓練を重ねた中年の女性だけが、
このような微妙な意味合いをもった知的でチャーミングな皺を
獲得できる」


なんでこんな小説がベストセラーになったのか。
一般受けしないと思うんだけど。
そもそも「一般」が何かを規定するのが困難である。
どうでもいいけど、芸能人が結婚するとき、
よく相手のことを「一般人」と形容するでしょう。
あれに違和感、抱きませんか?
どうでもいいけど。

熊本では、この文庫版が書店のベストセラーリストの上位にある。
ハードカバーも売れてたと思うけど、
文庫になったら読んでみようと思っていたのか、
ハードカバー発売時の次の世代が買うのか。

ハードボイルドミステリーとして面白いと私は思う。
性的な描写については、合わない人もいるでしょう。
私もちょっとどうかなと思うのだけれど、
村上春樹がそう書きたいと思ってるんだから、
仕方がないでしょう。