そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

簡単な操作のよしあし

3月25日の熊日読書欄で
津田大介著『情報の呼吸法』が取り上げられている。
その記事の中で、ネットの双方向を生かした
「政治メディア」をこの秋に発足させるということが書かれていた。

「審議会など政策決定のプロセスを可能な限り
リアルタイムでたどり、影響や利害を丁寧に解説。
スマートフォンなどで記事に触れた人が、
簡単な操作で官庁や政党に直接、
賛否の意思を表明できる仕組みを想定している」とある。

「身近な政策談義の場」をつくることに異論はない。
しかし、「簡単な操作で官庁や政党に直接、
賛否の意思を表明」することには危うさが伴う。

賛否の意思を表明する前に、
いや後でも構わないのだが、
やはり議論することがなかったら、いともたやすく
一つの方向に雪崩打って流れてしまうこともあるのでは。
もちろんそこでは意図的に世論を誘導することを回避するために
さまざまな方法が取られることと思う。
ひょっとすると、このインタビューを取った記者が
字数の制限もあろうが、
批判的な立場で、かいつまんで書いたのかもしれない。