今日の日本経済新聞。
河口洋行成城大教授が
「高齢者医療の負担、公平に」という文章を書いているが、
そもそもなぜ高齢者医療制度が必要なのかについて、
非常にわかりやすく解説してある。
第1に、今後増加が予想される高齢者医療費を
公平に負担する仕組みを決める機能。
第2に財政責任を負う保険者が収入と支出の
均衡を図る機能。
第3に保険金支払いの審査能力や医療機関への監視機能。
現制度では、名目上は都道府県ごとに
保険者を設置しているが、
実態としては市町村の寄り合い所帯である
「広域連合」が担当している。
従って、保険者として誰が事実上の財政責任を
負うのか不明瞭である。
詳しくは本文を読んでもらうとして、
社会保障制度改革国民会議で議論される予定だが、
課題は多い。
上記の当たり前とも言える原則を
国民の共通認識とすることから始めたい。