そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

微笑みの国

8月22日 水曜日

西合志東小学校体育館で開かれた
西合志東小オーケストラ部
九州大会出場壮行演奏会に行きました。
今年で3回目。
昨年も一昨年も夕立の夕べだったような記憶が。
今年は、いつ降り出してもおかしくないような
微妙な空模様だったのだが、
蒸し暑さもほどほどで、
どうも例年とは様子が違うぞという気がしていました。

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 準備中の様子

開会行事らしきものが終わり
(私も一応来賓なので紹介を受けました)、
始まった演奏は、先日の九州北部で被害を受けた
方たちへのレクイエムでした。
曲名が聞き取れませんでしたが、
短いながら、厳粛で美しい演奏でした。

次は、グレンミラーの「茶色の小瓶」。
やっぱり違う。なんか、余裕があるぞ。

そして課題曲(と思う)
フランツ・レハール作曲 鈴木英史編曲
喜歌劇「微笑みの国」セレクションが演奏された。
小学生とはいえ、
80名から成るオーケストラ部、
まとまりがあるからこそ、金賞を受賞して
さらに九州大会へのチケットを得たのではあるが、
昨年と比較できるほどの記憶力はないが、
今年の子どもたちは、本当に見事だった。

完璧とは言わないが、
余裕のある演奏、音楽それ自体を楽しんでいる様子、
それが伝わってくるのだった。
そういえば、監督の島﨑先生自身が
さっきから、リラックスしていたなと思い当たる。

高村教育長から、
毎年メンバーが入れ替わる中、
連勝する大変さを労う言葉をもらってうれしかった、と
本当にうれしそうに話した。

壮行会なのだから、
本選のような緊張は必要ない。
それをわかっての余裕のある演奏、
というわけではないと思う。
児童たちが、一つの音楽をみんなで作りあげる喜びを
言葉ではなく、それぞれに体感していたのだ。
その上で、明らかにそれを楽しんでいた。

もちろん、私も昨日それに気づいていたわけではない。
一日をおいて、いま分析しているのだから、
実際とは少し的外れかもしれない。
でも、そういう教育の理想の結果みたいなものが、
すぐそこにあってもいいなと思う。

受付で、ブログに書いてもらってありがとうございます。
と声をかけてもらったから、迂闊なことは書けないなと思ったが、
そんな心配は必要なかった。
ただこの到達点の先には何があるのか、
それは気になるところである。

なんちゃって、そんな世間体のかたまりである
おとなの思惑を軽々と飛び越えて行っちゃうのが、
子どもたちなのだと思う。
君たちのことが、本当にうらやましいよ。