そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

重複徴収

本日より、平成24年第3回定例会が始まった。
本会議終了後の全員協議会で、
西合志南中学校の校舎上下水道料金の中に
プール使用分の水道料金が重複して請求されていたことが
報告された。
平成15年の夏までは、手作業で差し引かれていたものが、
平成16年8月使用分から、
それが行われず重複請求されていたということ。

監査委員による例月出納検査によって、
前年比で高額になっていることを指摘され、
そのことを調査する中で判明したという、
まるで刑事ドラマのような展開だ。

長期にわたって見過ごされたことは、
水道局、学校教育課双方に責任があるが、
もともとは、水道本管から校舎に引き込んだ
親メーターがある枝管から、さらに分岐して
子メーターをつけたプール用の管があるという
構造に問題があったということだ。

市の方針としては、約100万円程度の負担はかかるが
来年度、プール配管の敷設替工事をしたいとのこと。
担当課では、申し送りを徹底、きちんとチェックすることで
重複請求をなくすという改善策とするとしたところ、
市長から、職務責任を信頼しないわけではないが、
人為的ミスをなくすために、多少の出費はあっても
設備施設段階で予防措置を取るべきだと指示したそうだ。

私も市長の判断を支持する。
実際は来年度予算として計上されてきたものを
議会として審議するわけであるが、
ミスを防ぐためにはどういう手段を取るのが最適かを
判断するモデルとも言える。
そのことを指摘した市長を今日は私も見直した。
こう言っちゃなんだが、
お役所的な考えではそういう解決策には
なかなか行きつかない。

プールへの配管が30㍉ということで、
本来の経路ではなかなか貯まらないから、
手洗い場からホースでも取水していたという、
笑えない話である。
どこで誰がそれを改善するのか、
これは民間の会社だったらそうはならないとか、
そういうレベルの話ではない。

業務を改善するには考え方をどう変えていくか。
昔よくTQC(トータル・クオリティ・コントロール)と言われたが、
そういう取り組みを過去に役所でやったことが
あるのだろうか。