そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

曇り空よ ああ

新しい年に 気持が改まらない
などという言い訳をしては いけない
表向きにつくろえば 実(じつ)はあとに続くのだ
何度もくり返すうちに それは真実に近づく
言葉を受け止めるのは 明らかに他人だからだ

だって 他人に向けて 言葉を発しているから

自分の言葉を反芻するとき
さっきまでの私も もはや他人になる
そうでなければ 客観なんてありえない

新しい年に 新しい人
皆が見過ごす 理(ことわり)に分け入り
新たな実を 拾って行こう

おお 曇り空よ
突き抜けたその向こうに
青い空を見ることができない

曇り空よ ああ いま雌伏のとき