三年坂の蔦屋書店で、ミュージックマガジン9月号を読む。
すみません、立ち読みで。
高校生のとき以来、ずいぶん購入しているので、たまには許してください。
で、特集:音楽から見た「あまちゃん」である。
で、特集:音楽から見た「あまちゃん」である。
「見た」というところが、実に専門誌らしくてよいではないか。
「あまちゃん」を称えるメディアは、今年いっぱい続くかもしれないが、
音楽的な側面からは、
本誌以上のものが出てくることはないだろう。
音楽担当者の大友良英のインタビューでほとんどが
語り尽くされていると思うからだ。
そして、それを読むと、このドラマが最初から
これだけ幅広い支持を得ることが約束されていたことがよく分る。
昔、『ノルウェイの森』が超ベストセラーになったあと、
どこかで村上春樹が語っていたが、
100万部を超えると、その読者の考えていることが分らなくなる、と。
つまり、大人気作品というのは、
流行ものに途中から後乗りする人にとって、
それが自分にとって本当に面白いのか、
評判に乗り遅れないように面白がっているのか、
本人にも分らなくなっているのではないかという法則であろう。
それはそれで仕合せなことなので他人が論評することではない。
レコーディングのとき、ちょうど訪れた坂本龍一と、
小泉今日子が「潮騒のメモリー」の歌いまわしを
それらしく聞こえるように直したというくだりは白眉である。
この成功が約束されたものだったという印象を補強するエピソードだ。
NHKの番組制作予算がどうなっているのか知らないが、
劇伴に、数多くのミュージシャンを、まるで大瀧詠一の
「あまちゃん」を称えるメディアは、今年いっぱい続くかもしれないが、
音楽的な側面からは、
本誌以上のものが出てくることはないだろう。
音楽担当者の大友良英のインタビューでほとんどが
語り尽くされていると思うからだ。
そして、それを読むと、このドラマが最初から
これだけ幅広い支持を得ることが約束されていたことがよく分る。
昔、『ノルウェイの森』が超ベストセラーになったあと、
どこかで村上春樹が語っていたが、
100万部を超えると、その読者の考えていることが分らなくなる、と。
つまり、大人気作品というのは、
流行ものに途中から後乗りする人にとって、
それが自分にとって本当に面白いのか、
評判に乗り遅れないように面白がっているのか、
本人にも分らなくなっているのではないかという法則であろう。
それはそれで仕合せなことなので他人が論評することではない。
レコーディングのとき、ちょうど訪れた坂本龍一と、
小泉今日子が「潮騒のメモリー」の歌いまわしを
それらしく聞こえるように直したというくだりは白眉である。
この成功が約束されたものだったという印象を補強するエピソードだ。
NHKの番組制作予算がどうなっているのか知らないが、
劇伴に、数多くのミュージシャンを、まるで大瀧詠一の
ナイアガラサウンドみたいに、贅沢に使っているようなのは驚きだけど、
それで面白おかしいだけではなく、深い感動をくれるのだから、
十分有意義な受信料の使途だと認めよう。
ところで、あのスーダラ・スカの番組テーマが、
その日によって微妙にミックスが違うような気がしていたが、
同じように感じている人がいたので、
それで面白おかしいだけではなく、深い感動をくれるのだから、
十分有意義な受信料の使途だと認めよう。
ところで、あのスーダラ・スカの番組テーマが、
その日によって微妙にミックスが違うような気がしていたが、
同じように感じている人がいたので、
やはりそうなのかと、自分の耳に自信を持った。
耳鳴りは治っていませんが。
耳鳴りは治っていませんが。