そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

つる草の実

高校生のとき、私は美術部で油絵を描いていたが、
芸術では、音楽を選択していた。
ある日その授業で、いきなり楽器もなしに、作曲させられた。

私は弾厚作(作曲家としての加山雄三の筆名)や
バート・バカラックにあこがれて、
ギターで少々作曲をやっていたので、
頭の中でドミソ、ドファラ、とか歌いながら、
教科書に載っている詩をもとに、50分で2曲作った。
長いこと山村暮鳥の作品だと思っているが、
検索しても出てこないし、真偽のほどは分からない。

 蔓引けば つる草の実の
 からからと こぼるる音も
 すずろさびしや 秋はさびしや

というのと、

 とんぼ来るかなと 外へ出てみたりゃ
 とんぼ飛んできて つるべにとまる
 とんぼかわいや 紅がらとんぼ
 紅い帯など ちょんとつけてくる

記憶頼みなので、教科書通りかどうか不明。
メロディを今も覚えているので、歌詞も忘れないのだろう。

長らく、加山雄三さんの曲に詩を書いていた、
岩谷時子さんが亡くなった。
40年以上も前の話だが、当時岩谷さんを
日本で最高の詩人だと私は思っていた。

郷ひろみの「裸のビーナス」も彼女が書いたのか。
いまでも、私のおもいでの夏の曲だ。

晴れ永遠2006年7月29日のエントリー
「裸のビーナス」→リンク