そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

合志義塾展とカタルパの樹

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期間 平成26年4月22日(火)~6月1日(日)
場所 合志市西合志郷土資料館(合志市御代志1661‐271)

「合志義塾展」  入場無料

『カタルパの樹 合志義塾ものがたり』完成記念として、
開かれています。基本的に月曜と月末休館。

昨日、早速西合志図書館で、
マンガ『カタルパの樹』を借りてきて読みました。
製本が若干弱々しくて、雑に扱うと落丁しそうなので、
ていねいに、みなさん取り扱ってくださいね。

マンガとしては、NHKの朝ドラみたいによくできています。
途中途中に、解説とまとめの文章が挟まれているので、
歴史の勉強もすんなりできます。
そういう意味でも、よく練られた学習マンガです。
いまは、マンガと言わずコミックとしたほうがいいのか。

合志市内の小中学生は、教室か、
学校図書館で読むことができますが、
市民は3館ある市立図書館で読むことになります。
多分、合志市外の人も、
自分の住んでいる自治体の図書館を通じて、
借りることもできるのではないかと思います。

この本は、平成25年度の宝くじ
「活力ある地域づくり助成事業」により作られました。
運よく、とも言えるし、内容からすれば当然とも言えます。
これだけの作品なら、助成を待たず、
堂々と一般会計で予算を要求して作成できなかったのか。
誰に何の遠慮がいるものか。

なぜそんなことを考えるかというと、
最初から書籍コードを取って書店で販売することを前提とするのが、
まちづくりの方法論、
対外的なアピールではなかったかと思うからです。

ただ、少し見方を変えると、
合志義塾の歴史的な意義は、
合志市民にしか価値のないことなのかもしれません。
郷土に対する誇りを持つことはできても、
それは、合志市以外の人には別にどうでもいいことかも。
いや少なくとも熊本県民には、
すごいと思ってもらえるとは思いますが、
ふとそんな弱気になってしまった私です。

『カタルパの樹』を読んで、合志義塾展に行ったら、
それが私の杞憂であることが分かるかもしれません。
ぜひ、読んで、行って、
私たち日本人にとっての教育について考えてみましょう。
合志義塾が私塾にこだわったのはなぜか、
それは、この本のハートでもあります。
過去のお話でありながら、『カタルパの樹』が
未来への道筋を語る物語になっている所以です。

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