そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

エイジング・フリー

3月4日の熊日夕刊の連載、
練馬光が丘病院リウマチ内科顧問の後藤眞さんの
「イキ・イキ・エイジング」について。
タイトルは「長寿に生きがいは必要か」。

「世の中で、まことしやかにいわれることは疑問符だらけです。
元気で長生きするには『生きがいを持て』『趣味を持て』
『仲間をつくれ』『運動しろ』―です。
生きがいや趣味、仲間もあって、身体を動かしていれば
元気で長生きできるのでしょうか。そんな簡単なものなのでしょうか?」

「趣味人で友人の多かった知人で、
早死にしたり、認知症になってしまった医者を何人も知っています」
と書いてある。皮肉なことだがありそうな話。
というか、私の友人であった医者もそういう一人だ。

「元気だから、生きがいも趣味も運動も友達もできるのではないでしょうか」
結果論だという言い分にうなずいてしまう。
ただ、活動的であれば、余計なストレスに対抗して、
健康を保てるということはありそうだ。

しかし、それは長生きであることとイコールではない。
「現在のアンチエイジングの流行は、信用できない政府の無策に、
自己防衛的に趣味や仲間をつくって運動し、
若々しくなければと駆り立てられているのではないでしょうか」とも。

国民健康保険介護保険財政的には、
健康でいてくれたほうが、負担が少ないということはある。
もちろん長寿はもともと有り難くめでたいことなので、
健康な長生きは理想とされる。
とまれ、何のために元気で長生きしたいのか。
その目的を一度自分に問うてみるべきだろう。