そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

介護福祉士

3月20日のきょうの発言は、
介護福祉士会会長の石本淳也さんの番だった。

介護福祉士の仕事は、介護という言葉から、
食事の介助や車椅子の人の世話など、
動作を伴う介護の技術をイメージされることが多いが、
ではなぜ、「介護技術士」とならないか。

石本さんは、「介護の技術や知識はあくまで手段に過ぎず、
福祉士』の方に重要な意味を置いているからだと解釈している」そうだ。

そして、福祉という言葉には「幸福の追求」という意味がある。
それは老若男女、障害があろうとなかろうと、
人間皆に与えられた平等な権利である、と続ける。

「さまざまな事情でその権利を実行に移すことが難しい人に対して、
介護福祉士は『介護』という手段を用いて支援を行い、
幸せの追求をサポートする。
介護を実践した先に、対象者の幸せな日常生活を見いだすのが
介護福祉士である」

だから、石本さんは、介護福祉士を「介護士」と省略しないでほしいと願う。
福祉士」の部分に資格の本質的意味があるのだと。

指摘されて初めて気づくことは多い。
これまで、それが正当な用語であるように、
「介護士」さんと、不覚にも私は呼び習わしていた。

会計士や税理士とは違うのだ。
どちらが重要というのでもないが、
少し呂律は回さないといけないにせよ、
本質的な意味を端折って使ってはいけない言葉がある。
そこをきちんとしていないと、
介護にまつわるさまざまなことを誤解することになるだろう。