そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

人生を意味あるモノに

練馬光が丘病院リウマチ内科顧問
後藤眞さんは「イキ・イキ・エイジング」(4月3日熊日夕刊)で、
こう書いている。

「『若さを保つ』『取り戻す』。いずれも素晴らしい響きがあります。
結構でしょう。しかし、ちょっと考えてみてください。
人生80年として、あと何年残っていますか?
どのようにお過ごしになりたいでしょうか?
どのように生き抜いていきたいのでしょうか?
何を目指して生きていきたいのでしょうか?」
このあとに自分の人生を意味あるモノにしたい方への
ちょっとしたコツの伝授が続く。

昨日、佐伯啓思さんの社会学的、あるいは経済学的な
いつまでも若くないわれわれについて書いたが、
人生の先行きがそう長くないと感じられるいま、
一人の地方議会議員として、やるべきことは何か、
それを考え、一つの行動に参加した。

本日午後2時から、
熊本県庁で、
自治体議員立憲ネットワークくまもとのメンバーとして、
集団的自衛権行使に向けた新たな閣議決定に抗議する声明」
を発表する記者会見に臨んだ。

私にとっては慣れないことなので、
その場に相応しい発言ができたかどうか心もとないが、
期待されるであろう発言をしたところで仕方がない。
自分の考えを、ありのままに表明することが大事なのだ。
以下、本文です。

 ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・

集団的自衛権行使に向けた新たな閣議決定に抗議する声明

昨日7月1日、安倍内閣は集団的自衛権行使に向けて
新たな閣議決定を行いました。
私たち自治体議員立憲ネットワークはこの閣議決定に強く抗議し、
閣議決定の撤回を求めます。

閣議決定集団的自衛権を行使するために、
憲法解釈を変更し、憲法9条を骨抜きにする政治的暴挙です。
これは“改憲”の水準を超えた“壊憲”攻撃であり、
決して容認することは出来ません。

立憲主義の立場に立つならば、
戦地に自衛隊を派兵すること、戦争に日本国家が参加すること等、
この国のかたちを歪める政治を行う場合、
憲法の定めに従った手順と手法が必要です。
この国の戦争参加という重大な選択は主権者・国民が決めることであり、
時々の内閣が勝手に決めることは出来ません。
まして、今回のように議会の審議もほとんど経ずに
与党協議で決定する手法は民主主義の破壊です。
安倍内閣は立憲主義を無視した政治に暴走しようとしています。

従来自民党政府は1972年政府見解で個別的自衛権を抑制し、
集団的自衛権違憲としてきました。
集団的自衛権行使とは「他国の戦争」への参加であり、
憲法9条の下では違憲だとの立場でした。

安倍内閣はこの憲法解釈をあっさり投げ捨てました。

国際平和協力を掲げて自衛隊が初めて国境を超えたのは
1992年6月PKO法の成立からでした。
あれから20年余、海外での自衛隊は公式には
戦地や戦闘に参加することは出来ないとの憲法9条の規制を受けてきました。
安倍内閣の閣議決定はこの憲法9条の制約を取り払うことで、
国際的な軍事協力と戦争参加への道を選択したのです。
戦後69年、日本国家の戦争参加を許さなかった力は、
人々の戦争拒否の社会的気運であり、
敗戦の犠牲の上に再び戦争を繰り返さないという憲法9条の力でした。
安倍内閣はこの平和の伝統と歴史と憲法を捨てるつもりです。

一部にある「いかにして憲法を守るかというところから
出発すること自体が誤りである。
いかにして安全を守るかが第一であって、
そのための方法を国家は考えなければならない」
との暴論も安倍政権を支えています。

熊本県民のみなさん! 自治体議員のみなさん!

今、日本国家は解釈改憲で、
近隣国との戦争の道を選択しようとしています。
私たちは平和の道を選択する決意です。
韓国、中国な近隣諸国との平和と友好、
共存の道を選択することが日本の進路です。
立憲主義と平和主義を両輪として
安倍政治の暴走を止めなければなりません。
意見の違いを尊重しつつも、
この安倍政治の暴走を止めるよう力を合わせる必要があります。
自衛隊派兵・戦争参加、壊憲攻撃に立ち向かう
政治の大連合を私たちは強く求めます。

 2014年7月2日 

自治体議員立憲ネットワークくまもと

 岩中 伸司(熊本県議会議員・新社会)

 磯田 毅 (熊本県議会議員・無所属)

 田上 辰也(熊本市議会議員・無所属)

 上田 欣也(合志市議会議員・無所属)

 藤本 寿子(水俣市議会議員・無所属)

 神田 公司(合志市議会議員・無所属)