そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

「マイルドヤンキー」の出現

昨日の讀賣新聞の文化欄に
対論「マイルドヤンキー」の出現という記事があった。
マイルドヤンキーの名付け親 原田曜平さんと、
作家・編集者の堀田純司さんの二人が意見を述べているが、
対立する意見ではない。

原田さん。
「若者の犯罪が減り、反抗も減った。
仕事さえあれば地方に残ることが普通の時代になった。
総合的に考えれば、
マイルドヤンキーはこのままでいいのではないか。
彼らの生き方は、本来の日本人の生活を取り戻したともいえ、
成熟社会で生きるヒントがある。
そもそも人はそこまで移動して暮らさない。
戦後が異常だっただけだ」

堀田さん。
「マイルドヤンキーというと新しく出現したようだが、
地方には以前からいる、普通の生活者のことだと思う。
地元を愛し、そこにある人間関係を大切に暮らしていくのは、
元々、日本の価値観。
みんなが都会を目指していたのは、戦後の特殊な現象に過ぎない」

堀田さんがはインテリや言論人は圧倒的にオタクであり、
ヤンキーではない。必然的にヤンキー性のある言論は表に出にくい」
と書くが、ヤンキーは論理性を言葉にしないからこそ、ヤンキーなのである。
NHK連続テレビ小説あまちゃん」が、「アイドルなどオタクが好む
要素が盛り込まれ、言論人が大喜びでたくさん言葉にしていた」ことを
顕著な例として挙げるが、
あれこそ、マイルドヤンキーな世界だったことを忘れている。
批判しているわけではなく、認識の違いですね。

「これまで地方の土俗を肯定的に扱う場合、
すぐに農業回帰となったが、そうではない土俗や
新しい社会の秩序が、意外と早く見えてくるかもしれない」

なんか違うなあ。