そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

再審模擬裁判

10月19日 日曜日

菊池恵楓園で、菊池事件再審をすすめる会主催の
菊池事件再審模擬裁判が開かれた。
熊本大法学部教授岡田行雄さんの指導のもと、
熊本大学の学生さんが、それぞれの役を演じた。
私は無罪判決に持っていくための
カッチリとしたストーリーが描かれているものと
勝手に思い込んでいたので、
もちろんある程度の作り込みはあったにせよ、
判決に関しては、学生たちが評議して決めたのだという
そのことに感動した。
実際には、死刑を執行された
被告人が、

生きて、いまの裁判員裁判を受けるという、
あり得ない設定にもかかわらず、
それが司法制度のあり方を、新たな視点で問うという
類まれな、しかもそれでいて、一般市民にも分かりやすいという
一幕の(正確には二幕だが)法廷劇になっていたと思う。

であるから、
新聞記事でありのままの、まとめとしての記事を読んでも
表面的な事実が伝わるかどうかだけ、
いや、それだけでも伝われば、まだましな方だ。
冤罪を生む時代背景や社会環境について、
私たちは、それがあり得ることを常に認識していなければいけない。
それを教えてくれた模擬裁判だった。

Photo

カメラの数がすごい。
予備知識のない人に、それを伝えるのはむずかしい。
しかし、あきらめたら、そこで終わる。