そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

万物流転

津村記久子
『エヴリシング・フロウズ』文藝春秋

NHKラジオに「著者に聞く」という書籍紹介番組があり、
その内容は忘れたけれど、読んでみたいという気になりました。
試しに検索したら、地元図書館に入ってたので、
借りて読みました。

中学3年生の1年間の生活と友達関係を描いた話。
ただそれだけなのだけれど、入り込みましたね。
個人的には自分の中学生時代をあまり思い出せない。
いまや、高校生時代も断片でしか覚えていない。
だから、フィクションの世界が現実みたいに思えてくる。

エンディングは少しくどかったかな。
ではどういう終わり方なら良かったかと言われても、
日常生活というのは、普通、ぐずぐずしれいるものなので、
まあこんなもんかな、でいいのでしょう。

女性作家の作品なので、
みうらじゅん的な性的煩悶が出てこないのは、
リアルではないが、身につまされなくてよかったです。