2015-09-22 数字 経済・政治・国際 9月21日付日本経済新聞の記事。国内総生産(GDP)統計が経済構造の変化をとらえきれず、実態よりも規模が小さいのではないかという疑問。確かにGDPの計算に使う指標が、調査年度や調査方法により誤差が出るかもしれない。しかし、これまでやってきたやり方を変えるとなると、対前年比が成り立たなくなるのではないか。対前年比だから、1,2年のことかというと、この10年ぐらいの統計数字が、経済構造の変化をとらえるときに大事になるのでは。 経済紙だから、そんなことは言われなくてもわかったことだろう。いずれにせよ、精度を高めることは必要だ。だが、数字から何を読み取るかが問題なのだ。GDP至上主義自体を見直すべきだと私は思う。9月20日付紙面には、マイナンバーカードを国家公務員の身分証にという記事があった。身分証を別に作るコストがかからないと。2015年度は、1000万枚発行の見通しで、その予算は500億円。約65万人の国家公務員は、事実上カード保有が義務化される。隗より始めよ、か。