そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

中国を超克

文藝春秋10月号は大特集「日本よ、中国を超克せよ」である。
中国なんか目じゃないぜ、が合言葉である。
が、訪米した習近平のニュースを見ていたら、
ファイスブックのザッカーバーグ、アップルのティム・クック、
ウィンドウズのビル・ゲイツなどが面会している。
それも普段は締めないネクタイまでして。
それを見て、真の大国とは、
米中の二国だけなのではないかと思ったばかりだったから、
勇ましいことを言う人たちが恥ずかしい。

そんな中、青沼陽一郎さんの「穀物まで爆買い
食料政策大転換に追い込まれた」という記事があり、
習近平のアメリカ留学の話から書き起こす、
経済政策を最優先させたため、食料自給力が犠牲になった話。
これは面白かった。
結論は似たようなものなのだが、
中国が米国の穀物を爆買いすることで、
日本は円安よりもさらに致命的な影響を受ける恐れがあるという。
ということは、TPPは日本の農業に打撃を与えるかもしれないが、
食料の安全保障という意味では、意義があるのか。
いやいや、それが主眼ではないだろう。

IT業界のトップが中国と仲良くしたがるのは、
巨大市場というだけではなく、中国政府に
知的財産権の保護政策をしっかり取ってもらいたいからだろう。