クリスマスソングを12月25日以降に聞くことは、
何となく後ろめたいというか、
流行おくれ感が半端でないような気がするのだが、
みなさんそういう気持ちにはなりませんか。
夏の歌を真冬に聞いていても、
そういう気持ちになることもあるよと
一般的に理解されるのとえらい違いである。
そういう違和感を詩に書こうと思って、
「クリスマスソング・イン・ジ・アティック(屋根裏部屋のクリスマスソング)」
というタイトルを思いついたのだが、
クリスマスが終わり、歳末一直線になると、
もはや時季外れ感が大きくて、本篇に向かう気が失せてしまった。
ところが、今朝のNHKラジオ第一の「音楽の泉」では
「イエス・キリスト降誕の物語」をやっていた。
進行役の皆川達夫さんは、私の少年時代の学者アイドルで、
ワインの研究家として『ワインの楽しみ』という本を出版されたときには、
番組宛に出版社を教えてくださいと葉書を出した。
思えば、著書を送ってくれてもよかったのだが、
私が未成年だったので、遠慮されたんだろう。
それはそうと、大学では「キリスト教概論」が必修で、
毎朝チャペルでやってるミサに出席して、
前期後期各1回、そのレポート提出も必須だったのに、
私はキリスト教について、まったく暗い。
それが、今朝の番組で、皆川さんの対訳を聞いていたら、
ごく自然に、イエス降誕の出来事が理解された。
エルサレムをめぐる状況にも思いは巡り、
もう一度しっかり学び直すことは、今この時代に必要なことに思えた。
それに、クリスマスソングも年内一杯ぐらいまで、
聞いていてもいいのではないかという気がしてきた。
ただ、それはポピュラー音楽ではなく、
やはりキリスト教の歴史を潜り抜けてきた作品の方が
より相応しいような気はするのだが、
それは個人的な気分です。