そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

これからもどんどん上がる(はずだった)

去年の12月1日付の熊日夕刊。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、
昨年7~9月期、中国を震源とした世界同時株安の影響で、
7兆8899億円の損失を出したという記事。
つい最近も同様の赤字が話題になったばかりだ。
大和証券のシニアストラテジストは「10月以降の株価上昇で
GPIFは運用損をほぼ取り返したと推定される。
短期の運用成績で一喜一憂するべきではない」と言っている。
ちなみに、昨年2015年12月1日の日経平均終値は、2万0012円である。
官房長官は「短期的な振れ幅は大きいが、長期的観点からは
年金財政上のリスクは逆に少なっていると思う」、
また政府高官は「全く心配ない。これからもどんどん(株価)は
上がる」と楽観的なコメントを発している。
現実には、昨年末の高値を最後に年初来低迷を続けているし、
再び大きな損失が明らかになったばかりだ。
強気だった政権は、それを話題にしないことで面目を保っている。

昨日のNHKニュースでは、政権支持率がまた上昇している。
これをニヒリズムと言わずに何と言おう。