そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

安倍手法を批判する

10月4日付の社会新報に社民党幹事長又市征治幹事長の
安倍首相の解散会見を批判するという談話が載っている。
6点挙げられているが、その3と4を引用する。

3.安倍首相は、アベノミクス推進、教育無償化など
「人づくり革命」、働き方改革、北朝鮮対応、憲法改正
5つを総選挙の柱として打ち出し、国民の信を問うという。
消費税増税分を教育費にも使途を拡大するというが、
教育の無償化に反対している政党はなく、国会でしっかり
議論すればいい。また、社会保障や教育予算を拡充していく
という方向性は当然だが、消費税の使途に教育まで入れると、
他の社会保障の負担増・給付カットにつながるし、
うなぎ上りに消費税が増えていくことにつながりかねない。
社会保障や教育予算の財源は、消費税のみに
依存するのではなく、所得税法人税など税制全体を
パッケージとした税制改革で捻出すべきであり、社会保障
消費税増税の「一体改革」をやり直すべきである。
安倍政権になって過去最大を更新し続け5兆円に達している
防衛予算について、縮減していくことなども当然である。
4.安倍首相は、基礎的財政収支プライマリーバランス
について、「2020年度黒字化」目標の先送りを表明した。
「経済再生なくして財政健全化なし」と言ってきたが、
財政健全化目標を先送りするということは、
アベノミクスでは「経済再生」ができなかったということであり、
アベノミクスが失敗だったと自ら認めたに等しい。
かつて稲田政調会長(当時)は、2020年度にPBの黒字化を
しておかなければ、金利の急上昇によって日本の財政が
破綻状態になりうるとの見解を示したことがあり、
あまりにも無責任である。

おおまかなところは、支持政党にかかわらず、
誰もがうなずける指摘であると思う。
解散に理由付けのシナリオを書いた人も
これは絶対論破されるなと思いながら書いたのではないか。

政策論争がないと喚きながら、
言ってる本人はあれが政策と思っているのだろうか。
私も保守的な人間なので、
変わらないことが善であると思っているのだが、
安倍政権にあるのは自ら言うように革命である。
世の中をひちゃかちゃにしてしまうことを願う人たちが
自分たちが何を言っているかよく分かっていないという
実に恐ろしいところに立っている。
変わることを恐れるなら、安倍政権という選択肢はない。