見ました。
第1作(エピソードⅣ)から第3作までは、
しっかり見たのだが、以降興味は薄れ、
テレビ放映のときも、集中できなかったのだが、
シリーズ最終作と言われる本作は、
凄いという評判を数本見るにつけ(少ないが)
劇場で見るかと思い立って、行ってきた。
実は人間関係が把握できていないにも関わらず、
始まってすぐに、その世界に没入し、
まったく時間が気にならなくなった。
個人的には、絵空事とはいえ、
ウォーズって、破壊と殺し合いだろうという
そういう思いがいつからか離れなくなってしまって、
そういう意味では、心底楽しめるわけがない。
しかしサーガとして、
親と子、陰と陽の対決と捉えると、
作品としても哲学的な葛藤がないわけではない。
今回、最終作として賛否両論があるらしいが、
もともとジョージ・ルーカスは
3部作の3セット計9本で予定していたのだから、
オリジナルキャラクターの顛末を
こういう形で収束させることには納得。
細かいツッコミどころは、マニアの受難と受け流したい。
私はディテールにまでこだわるような
ファンではなくなっていたのだが、
何度か涙腺を刺激されたことは認めざるを得ない。
エンドロールで、スタッフ・キャストが
延々と、しかし早々に流れていくさまを見て、
ああ、これなんだ。彼ら(もちろん男性だけではなく)に
改めてリスペクトを捧げようと強く思った。
空想の世界を、映像と音として構築した彼ら。
そして私たちが生きているこの世界も、
世代も性別も人種も国家も超えた集まりだ。
もちろん生きとし生けるものすべてである。
第1作が公開されたとき、映画史上初めて、
すべてのスタッフの名前がエンドロールに示された。
その40数年の歴史を目の当たりにして
私は無上の喜びを感じた。
おそらく私の表情は輝いていたと思う。