そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

週刊クンタキンヤ~11/19/2001・k259

 長男ヨウヘイ(中1)が、ある日突然、正月にギターを買っていいかと聞いた。まさかと思ったら、いきなりエレキ・ギターだという。

 野球しか頭にないと思っていたのに、いったいどういう風の吹き回しだろう。ミュージシャンを目指しそこなった父は、内心小躍りして喜んだ。

「ギターは買わなくてよい。お父さんのフェンダーテレキャスターを使いなさい。今、友だちの所に行ってるけど、確か中古で10万はした代物だ」

 妻は成績を下げないことを条件にバンドをやってよいと言ったらしい。ウーム、私の場合、英語だけは出来るようになったが、他は自信がない。

 GLAYみたいになれたら、成績なんて関係ないと思うが、おそらくインディアン・サマーのはかない夢になるだろう。

Then and Now : あれから3年、本当に儚い夢であった。今でも、友だちに借りっぱなしのギターを、たまに爪弾く高1の息子は、いる。だが、成績は、これ以上、下がないぐらいのところだし、ま、それはいいとして、携帯以外に何もないという感じ。最近、新しい彼女と付き合い始めたが、それが勉強に向う力とはなっていないようだし、息子といってもまったく、別の人格ですからー、と波田陽区みたいな口調になりがちな昨今です。