そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

2004-01-01から1ヶ月間の記事一覧

厚生労働モニター「公務員も雇用保険に加入を」

公務員は、雇用保険に加入していない。それは、一度採用されれば生涯身分と収入が保障され、余程のことがない限り、解雇もされないし、特に今のように不況の世の中では、自分からせっかくの権利を放棄する人もそう多くはないだろうから、当然ではある。 しか…

バス利用者を増やすためには

熊本市内を走るバスの初乗り百円運賃が、来年3月まで一年間延長になったとのこと。熊本市交通局の話では、30%の利用増で増収になるという。確かにワンコインといえば、時代に即した有効な対策のように聞こえるが、現状ではおそらく利用者を掘り起こすこと…

「いいのかこれで 考えるヒット6」

国産の若者向け音楽について語ることが、一時ブームになったことがあった。それはCDが空前の売上を記録した良き時代のこと。 著者は、20年以上前から流行歌について鋭い分析をしてきた人だから年季の入り方が違う。取り上げられた音楽より、彼の文章の方が…

「美しい地球と未来を子供たちに」

この本を読み始めると誰でもすぐに説教臭い話だなと思うだろう。著者は宇土市にあるお寺の住職だから、別段不思議ではない。 環境問題を説く坊さんといっても、話の本質からすれば、似合わないことを言っているわけではない。世の中答えはわかっているのにそ…

「フライ、ダディ、フライ」

図書館の本の紹介 番外編「レヴォリューション№3」の著者 金城一紀氏の新作が2冊も同時に出た。その1冊について、あの重松清氏が、週刊現代今週号に紹介文を寄せている。 この豪華な取り合わせに私は、個人的に感動してしまった。それは、『フライ,ダデ…

アスペクタ・アスペクタ

映画「黄泉がえり」は、もうご覧になりましたでしょうか。あの映画のクライマックスで、アスペクタとおぼしきコンサート会場が出てくるのですが、おそらく、県外の人には(訪れたことがある人を除いて)「アスペクタ」であると、認知されないであろうことが…

一家揃って飯を食うこと

私は昨年の暮れに失業して、ただいま求職中の身です。仕事を無くして良いことなどないはずなんですが、毎日、朝食夕食を家族四人で一緒に取れるようになったこと、これだけは何物にも替えがたく良かったと思えます。 それまでも休日には、一緒だったのですが…

「終戦のローレライ」~どんな映画になるのやら

まさに活劇と呼ぶにふさわしい、一大長編。唱歌の「椰子の実」が象徴的に使われて、初めて読むのに懐かしい感じがしてくる。 第二次大戦終戦にまつわるエピソードを、もっともらしい作り話に仕立て上げながら、国民の誰もがその責任を取らず、米ソの冷戦構造…

(日本語を)声に出して読むために

10年ほど前、町内の会社に勤めていたとき、「こうしまち」を「合志町」と書いてもらうために私は、事あるごとに電話で説明を繰り返したものだった。その頃、県の設置する標識もローマ字では「GOSHI」となっていることがあったので、役場から訂正を申し…

「50代以上の、主に高齢者をエルダーと呼びます」

「50代以上の、主に高齢者をエルダーと呼びます」と帯に書かれた本書は、年長の人に対する尊敬の意味を込めて、エルダーという呼び名を採用したときに、老人を描いた小説・映画・テレビドラマ・コミックなどを紹介するという所期の目的をもう半分以上達成…

プリーズ・プリーズ・ミスター・ポストマン

私の生まれ育った家はJR肥後大津駅の近くだった。祖父は鉄道郵便の仕事をやっていたので、若いときのことが懐かしかったのだろう、連れられてよく汽車を見に行った。 当時は、郵便も雑誌も貨物列車で町にやってきていた。駅舎の脇に投げ下ろされる郵袋と、…

第55回陽美展に寄せて

熊本の人は、挨拶代わりにすぐに相手の出身高校を聞きたがるが、あれは変ではないかという意見があります。私は、聞かれる前に自分から大津高校出身ですと言うこともあるので、熊本県人の典型かもしれません。 たいていは、「あのサッカーで有名な」という反…

映画のユニバーサルデザイン「黄泉がえり」

映画「黄泉がえり」を見た。熊日夕刊に連載されていたときに読んで、加筆訂正された単行本になって読んで、そしていよいよ、映像になった。本当はひとつ手前にラジオドラマとして聞きたかったのだが、それは映画を見てしまうとどうでもよくなってくる。 原作…