演歌歌手の大川栄策さんのインタビューを、本紙で読んだ。「男女の対等な愛 歌いたい」という見出しで「男と女の関係は、夫唱婦随から対等になり、今は主夫の人だっている。
時代により変わる男女の生き方を少しずつでも歌詞の中にちりばめながら、
どんな形であれ、こんなふうに手を取り合って生きていきたいね、と思ってもらえれば」と語っている。
保守的な演歌のイメージとはまったく違うので正直驚いた。
熊本市議会では、「男女が対等な関係で尊重しあうことで健康な生活が営めるよう配慮する」などの基本理念を削除し、男女共同参画推進条例を修正可決したらしい。世の中にはいろいろな考え方がある。どれが正しいというより、誰が決めるかの問題だろう。
性別による固定的な役割分担が必要だとするゆるぎない信念を持っている人たちにとって、大川栄策さんは男女共同参画かぶれの歌手に思えるのだろうか。わたしは、大川さんが、長い芸能生活で到達した考えに共鳴する。
Then and Now :平成21年1月13日熊日読者のひろば欄に掲載。投稿したのは去年の暮れ。もう少しましな文章だと思ってたら、それほどでもなかった(苦笑)
元々演歌の世界では、男女対等の部分もあったような気がする。男