ひょんなことで、この記事を見つけた。
四国新聞の「追跡」というシリーズもので、
タイトルは、「ゆるキャラ」栄枯盛衰→リンク です。
2007年3月11日の記事なので、
もちろん「くまモン」登場前夜の話です。
というか香川県がキャラクター王国だったことや、
「ゆるキャラ」の名付け親がみうらじゅんだったこと、
あるいはこの時点で実は
ゆるキャラが冬の時代に入りかけていると
見なされていたことなど実に興味深い。
そしてまたその流れが、
くまモンというプロジェクトによって、
大きく潮目が変わることになることなど
2007年時点の誰も想像しえなかった。
一つ言えるのは、
それまでのゆるキャラのアンチテーゼとして
くまモン戦略が企図されたことは疑いないということだ。
小山薫堂が映画『おくりびと』を作らなければ、
プロデュースを任されなかっただろうし、
そのずっと前に細川護煕元県知事が
九州新幹線誘致に積極的であったなら、
少なくともくまモンは誕生することはなかったであろう。
そういうもう一つの別の世界のことを考えても
別に誰も徳はしないのだけれど。
需要があって常に何かが掘り起こされる。
その方向性は「たまたま」とも言えるし、
どれだけ頭を使うか、それをアクションに結びつけるか、
それによって結果が左右されるということはあるかなーと。