先日の本紙で、福岡の西鉄が路面電車の復活を将来構想に盛り込んだという記事を読んだ。
経営基盤がしっかりしている会社の言うことには現実味がある。
経営本部長は、LRT(高機能路面電車)を「高齢者の利用や観光振興など都市活力への効用も大きい」と明言している。
後ろ向きの理屈をこねている熊本都市圏とは、えらい違いだ。
輸出頼みのカーアイランド九州構想の甘さを、公共交通を担う会社として、見据えていたのかもしれない。
ICカード乗車券「ニモカ」は、単に運賃支払いにとどまらず、
買い物やクレジット機能等への広範な活用が可能であり、
その影響は九州新幹線開通どころではない気がする。
西鉄は、九州各県への展開をはかるらしいので、
現在のTo熊(ツーユー)カードシステムの更新時期を迎えている
熊本のバス事業会社は、自前の開発などという手間ひまをかけずに
「ニモカ」を導入することで、九州全体の統一性を取った方が、
東アジア的競争力を生むのではないだろうか。
Then and Now:12月2日付熊日読者のひろば欄に掲載。
11月16日に書いて、ファクスで送っていたものだが、(続く)