そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

ヴォネガット、大いに語る

ヴォネガット、大いに語る

1984(昭和59)年3月30日発行

サンリオ文庫ヴォネガット、大いに語る』飛田茂雄訳 560円

カート・ヴォネガットのエッセー、講演、インタビューなどをまとめたもの。入浴本として読む。

「(アメリカの視聴者は)その役者が個人として高潔かつ誠実だからかとか、

私生活で心の底から最大の国益を求めているからとか、ただそれだけの理由で彼のショーがつづくことを欲していません。

問題になるのはただひとつ、その役者がカメラに向かってすごい魅力を発揮するかどうかです」

これは、共和党のニクソンに負けた、民主党のマクガバン候補について述べている文章です。

これをオバマ大統領に当てはめようと言うわけではありません。

これは1973年の「プレイボーイ」インタビューでの言葉です。ノストラダムスの大予言みたいなもので、

解釈の仕方では予言のように思えても、普遍的な考え方がそこに含まれていれば、いつの時代の誰についても当てはまることでしょう。

いつ読んだかで、影響の受け方には違いがあると思うが、いずれにせよ、そのとき買っておいてよかった。

そういう本です。

(現在、ハヤカワ文庫より出ています)

It was good choice to buy.