そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

ワークシェアリング

3月9日の熊日に、共同通信社の第三者機関「報道と読者」委員会第38回会議の記事。

読んでもらうのが一番だが、その中で「ワークシェアリング」について、

問題点が的確に捉えられていた。

佐和隆光委員「日本では雇用対策として論じられているが、ワークシェアリングが始まったオランダでは、

育児のための短時間勤務など多様な人生や選択の自由を許容するための制度だった。

ワークシェアリングで雇用確保というのは、的外れな気がする」

五十嵐公利委員「ワークシェアリングは日本とオランダで議論の前提が全く違う。どこかで説明した方がいい。

日本ではうまくいかないと思うが、その背景説明にもなる」

たとえば、「リストラ」は元々「リストラクチャリング」、すなわち

事業再構築」を意味していたのに、日本ではよく言えば「雇用調整」、

はっきり言って「肩叩き」「斬首(ザンシュ)」「首切り」の意味になってしまった。

日本語の鷹揚(オウヨウ)さかもしれないが、方便となって非情さを誤魔化すために使われることもある。

この「ワークシェアリング」についても、大義を取り違えることのないよう望みたい。

Do not misunderstand an important meaning.