2010-03-22 小泉の書評『四十九日のレシピ』 書籍・雑誌 久々の登場、小泉の書評。 伊吹有喜著ポプラ社刊 1470円『四十九日のレシピ』 もう私もそれほど、ロマンティックじゃなくなったので、小泉が、人生でやり残したこととして、「子供を持つこと」と書いたとしても、それほど心を動かされはしない。小泉の文章も、以前書いたように、あまりにうまく、まとまり過ぎている。しかし、それは言うまい。 小説を読んだときの静かな感動は、言うならば、月並みなものなのだ。「形のあるものじゃなく、誰かの心の中に、ほんのりと温かい小さな光のような思い出をいくつか残すことが出来たら」眠い。 Sleepy.