そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

太陽を盗んだ男

TUTAYAで、偶然見つけて借りた。
太陽を盗んだ男』。
原爆は、いま核兵器と呼ばれることが多い。
大量破壊兵器というのもある。
原爆から核兵器に表記が変わったのはいつだったか。
そんなことはどうでもいい。
公開当時によく呑み込めていなかったこと、
ひょっとしたら制作者も分かっていなかったことが、
たくさんある。
それは時代とともに、観客を取り巻く環境も変わるからだ。
歴史に対する認識も変わる。
映像のちゃちなところをあげつらってはいけない。
逆に今なら尻込みするような大胆な撮影もある。

長谷川和彦について検索すると、いくつか
古いページが出てくる。
当時の熱さがほの暗く赤いので、それだけでもつらい。
監督の封切り当時の発言だけを→リンク

脚本家としての長谷川和彦の作品、
『青春の蹉跌』と『宵待草』を
もう一度見たい。
監督は、どちらも神代辰巳
こういう作品がDVD化されないなんて、
日本映画界の文化的貧困だと思う。

話は変わるが、『太陽を盗んだ男』制作時の
東宝の都合かもしれないが、ヒロインの
池上季実子が、「こんなに良かったっけ」というのが
今回一番の驚きでした。
あと、音楽、井上堯之星勝
これぞ映画音楽。
デーブ・グルーシン級のスケール感があった。