そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

内田樹、それを制度の惰性と呼ぶ

「教育制度もまた政治制度と同じく、
個人の資質がいかに不出来であっても
制度全体としては揺るぎなく機能するように
構築されるべきではないのか」
内田樹先生は、映画『二十四の瞳』を例に挙げる。

 

「現場にいる人間の個人的資質とはとりあえず無関係に
制度が破綻なく機能するように構築された制度のことを
『うまくできた制度』と呼ぶのである」

 

実にそうなんだけど、原状「破綻なく」だけでよいのか、
例えば、より良き高み、サービスを行政はめざすべきだ。
というのが一般論なんだけど、それは税金でまかなわれているから、
他の選択肢がないからということでもある。
だから、できることは民営化してコスト競争にさらせと
そういう意見も出てくる。しかし「個人的資質とはとりあえず無関係に
制度が破綻なく機能するように」
制度を構築、維持するにはそれなりの費用がかかる。
それを忘れてはいけません。