そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

思い出づくりなんかじゃない

西合志東小学校オーケストラ部の
第4回ラストコンサート。
合志市総合センター“ヴィーブル”にて。

昨年も聞きに行っているが、
会場が騒々しくて、いい印象ではなかった。
今年は後ろの方に座ったせいか、
そういう感じはあまり気にならなかった。

途中、西合志南中学校吹奏楽部の演奏、
そして合同の演奏などを挟んで
最後の曲「喜歌劇『メリーウィドウ』から」は、さすがに
圧巻だった。
何十回、何百回となく演奏したかもしれないけれど、
それが見事に結実し、しかも
瑞々しさも失わずにフレッシュだった。

指導の島﨑猛雄先生のまとめの言葉、
「思い出づくりでやっているんではない。
そうしないと、子どもたちは伸びない」を聞いて、
最後までつきあった甲斐があったと思った。
保護者会のみなさんの尽力なしにはできないことが
多々あったとは思う。しかし、
親としてはそれを「思い出づくり」としてしまいがちだ。
親とは、そういうものなのだ。
自分を振り返ってそう思う。
それに対して、「子どもたちのため」は同じだが、
島﨑先生の立場は教師であり、
あくまで部活を通した教育であり、
人格形成につなげることを目指すものだろう。

音楽は、一つの確固たる形になるとはいえ、
それはずっとそこに目に見えて残るものではない。
オーケストラ部は存続しても、
このメンバーで創造した音楽は、
今日ここで完結したのだ。