昨日の熊日朝刊に、
「国民投票『20歳以上』 自民、方針転換へ」の記事。
自民党憲法改正推進本部が役員会で、
「国民投票の投票年齢を『18歳以上』に確定させるこれまでの内容を見直し、
民法の成人年齢や公選法の選挙権年齢を18歳以上に引き下げるまで
『20歳以上』とする方針を固めた」とのこと。
私がいま、高校生だったら、これは黙っちゃいられない。
私が高校生だった当時は、学生運動の燃えかすがまだ残っていたので、
いまの高校生の感覚とは違うかもしれない。
しかし、いまの高校生、まもうすぐ18歳になる諸君には、
このことをしっかり考えてもらいたい。
20歳以上に据え置くことが良くないと言っているわけではない。
そういう決定が党内融和のために、
いとも簡単に覆されることに怒るべきではないのか。
そりゃ、50代後半の私からすれば、
18歳の青年に選挙権を与えることに意味があるのか、
多少の不安もないではないが、それ以上に
政治に関して責任を持つ年齢が早まることに期待する気持がある。
民法の成人年齢との兼ね合いがあることも分かるが、
それを乗り越える議論を、果たしてしっかり自民党内でやったのかどうか。
MSN産経ニュースには、「法整備のめどを『速やかに』とする案や
『3年以内』と明記する案が出ている」とあった。
憲法改正で将来の長きにわたって強い影響を受けるのは、
いまの若者たちなのだから、自分のこととして考えてもらいたい。
もちろんその目的である憲法改正草案についても、である。
自民党は、拙速に憲法を改正してしまいたいのだろう。
この件では、そういう下心が透けて見える。
憲法改正のための国民投票にまつわる優れた青春小説
『バイバイ・フォギーデイ』について書いた記事は
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