昨日の続き。
火山活動は、すべての火山の状態を標準化、
数値化できるようなものではない。
そのことを私たち国民が知ることがまず重要である。
噴火警戒レベルは予知の確実性とは全く別物。
非難が必要になるかどうか、その基準であり、
手がかりになるものと言えるようだ。
レベル1だから、安心というものでもない。
そりゃそうだろう。
火山というのは、言ってみれば地球の歴史そのものであるし、
時間的にも空間的にも人間のスケールとは桁違いなのだから。
同じ火山であっても、
同じ噴火をするというものではない。
安全な避難がなされたとしても、
それがいつまで続くか、簡単に読めないところがまた問題だ。
それは東日本大震災の避難者とも重なる。
災害が予想される火山のそばに住んでいる人たちは、
日常的に避難先の住民とコミュニケーションをとっておく、
普段から付き合いをしておくということも考えられる。
そういう話を聞いていて、
合志市の場合、台風以外ではあまり大きな災害による被害が
考えられないので(油断は禁物なのは当然のこととして)、
広域避難の受け入れ先として、
対策を考えておくのもいいかもしれないと思った。
受け入れ主体に計画を作るということを通じて、
万が一、合志市が被災するようなときの対応も学べるのではないか。
世のなかの見方、見え方にわずかながら違いが出てくる。
そのことを多くの人に伝えたいと思う。
実に有意義なシンポジウムであった。