そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

集まる場所が必要だ

「なぜ、多くの政治家や役人は、図書館の価値と、社会的インフラとしての役割に気づかないのか。ひょっとするとそれは、『すべての人には、自分が共有する文化と遺産に無料かつオープンにアクセスし、自分が適切と考えるあらゆる目的に使用する権利がある』という図書館の基本理念が、現代を支配する市場の論理と相容れないせいかもしれない(もしすでに図書館が存在していなかったら、現代のリーダーが図書館を新たに発明したとは考えにくい)。また、現代の有力者の多くが、図書館がコミュニティで果たす役割や、もっと支援があれば果たせる役割を理解していないせいかもしれない」

『集まる場所が必要だ』エリック・クリネンバーグ著 藤原朝子
英治出版刊からの引用です。
最初、図書館の役割が、市場の論理と相容れないせいかもしれないという部分に共感したのだが、引き写しているとそこではないよなと思った。しかし、それは私がそう感じただけで、案外真実を突いているかもしれない。
なにせ、無料で利用できるのだから。
民間の知恵や活力を声高に言う人は信じられない。
民間といっても、ある事業を回すための経費は売上に含まれている。
それが税金という形なのが、いわゆる公共事業というものだ。
効率的かどうかは、それが働く人の手取りに反映されやすいかどうかである。私はそう考えている。