そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

『レヴォリューションNo.3』2~7?/?/2002・k215

 中学か高校生のときにこの本と出合っていたら、人生変わっていたろうか。今読んで、新しさと同時にちょっと懐かしくもあるということは、青春の普遍性の証しかもしれない。

 そんなことを言うと、著者の金城氏や彼の熱狂的な信徒にバトウされかねない。でも一見古くさい愛という言葉も、それが君の口の端にのぼるとき、常に新しいというではないか。

 主人公を始め、アギーもヒロシも舜臣(スンシン)も実に魅力的だ。彼らはザ・ゾンビーズとして47人徒党を組むんだけど、高校生のくせにそれぞれ自分自身に対して真剣に立向かっている。自分が何者かを知ることは、ときには挫折であり、勝利することはあまりなかったよな。

 ドロップアウトした彼らは、しまいには大河の一滴と飲まれるのかもしれない。だけど、へらへら笑いながら、踊り続けるしたたかさと若さが正直うらやましい。いつかどこかで会ったって、あまり声はかけてほしくないけど。

Then and Now : これも熊日に送ったのだったか。かなりしつこい。紹介文としては「ボーイズ・ビ・アンビシャス」と比べて、どちらが効果的でありましょうか。ご意見を伺いたい。私は3回読んだけど、ホントに一度是非読んでみてください。1180円という価格設定と軽装版だというところが、実に爽やかな本です。